dTVとはエイベックスとdocomoが提供するVODサービスです。
元々「dビデオ」、[BeeTV]という名称でしたが、2015年4月22日にdTVへとリニューアルされました。
動画配信サービスは月額1000円から2000円くらいのサービスが多い中、dTVは月額500円と料金が安いのが特徴で動画も12万作品 が見放題となっています。
docomoユーザーでなくても契約可能ですし、初回31日間無料サービスも行っているので、動画配信サービスに興味を持っている人がお試しするには手軽で丁度良いサービスだと思います。
今日はそんなdTVのサービス内容や入会方法などについて紹介したいと思います。
dTVのサービス内容
動画配信サービスに求めるものは人によって違うと思いますので、まずはdTVのサービス内容などについて紹介していきます。
dTVで取り扱っているジャンル
dTVでは次のようなジャンルの動画が配信されています。
- ニュース
- オリジナル
- 音楽
- 洋画
- 邦画
- アニメ
- 国内ドラマ
- 海外ドラマ
- 韓流・華流
- フィットネス
- ガールズ
- キッズ
- 教養・バラエティ
- シアター
- ショートショート
- レンタル(PPV)
エイベックスも運営を行っているためミュージックビデオが多数ラインナップされています。
変わり種として、自宅で運動するためのフィットネス動画やカラオケなどもあります。
ただし、そのようなものも1作品としてカウントしているため、「12万本が見放題!」と言われても、実際に洋画や 海外ドラマなどのコンテンツを見ていると少し物足りない感もあります。
PPVコンテンツ(個別課金レンタル)
PPV(ペイ・パー・ビュー)は見放題の作品とは別に最新作の映画を1本ずつ、ドラマやアニメであれば1話ずつ追加料金でレンタルできるシステムです。
ペイ・パー・ビュー(英: pay-per-view、略称はPPV)は、有料コンテンツに料金を支払って視聴するシステムであり、定額制(月額、年額など)に対するシステムである。
PPVコンテンツは作品ごとに料金やレンタル期間が異なります。
dTVの場合、最安値は100円からとうたわれていますが、料金は概ね次のような設定で選ぶ画質によっても差があります。
- 国内ドラマ 1話で300円
- 海外ドラマ 1話200円~300円標準画質は200円、HD画質は300円
- 映画 300円~500円標準画質は300円~400円、HD画質は400円~500円
話題の新作が簡単にチェックできたり、視聴中のドラマの見逃し配信などもとっても便利でありがたいですよね。
田舎のDVDレンタルショップでは新作DVDが入荷すると中々借りられず、返却待ち戦争が勃発してましたが、それが遠い昔の話のようです。
ただ便利なのは嬉しいのですが、見放題サービスが500円なのに対して新作・準新作のレンタルDVDを借りるような値段なので連続したドラマやアニメをまとめてみるには高すぎますね。
基本的には見放題を楽しんで、新作の映画や見逃したドラマ1話分だけ補完するような使い方が良さそうです。
アダルトの対応
dTVではアダルト動画だけでなく、グラビア動画なども見当たりません。
キッズや少年・少女向けのアニメなども取り扱っているため、家で子供さんも観て楽しむという人からすると、視聴制限の設定が必要かしら?とか要らぬ心配をする必要は無さそうですね。
でも男の人は見れるならアダルト動画も楽しみたいというも多いでしょう(笑)。
そういう方は少々月額料金も高くなりますが、アダルト動画も取り扱っているU-NEXT、ゲオTV、TSUTAYA TVといったサービスへ入会した方が良いでしょう。
または、ドラマとか映画にあまり興味ないけど、アダルトや娯楽関係の暇つぶしコンテンツを中心に楽しみたい人ならDMM.com見放題chライトが月額500円(税抜)なので安さの点でもおすすめです。
動画のダウンロード対応
Wi-Fiを使わずに動画を見ていると、すぐに通信容量がオーバーして通信制限を食らいますよね。
動画を30分間ストリーミング再生した場合の目安は次のようになります。
各画質で30分間ストリーミング再生した場合の通信量の目安は以下となります。
【ふつう】約75MB
【きれい】約120MB
【すごくきれい】約380MB
【HD】約760MB
このような容量を使っていたらいくら通信容量があっても足りません。
そこで、dTVではタブレットやスマートフォンなどにコンテンツをダウンロードして後で見るダウンロード再生機能があります。
自宅にADSLや光回線を引いている人なら家のWi-Fiでダウンロードしておき、通勤・通学や出張などの外出先で通信料を気にすることなく動画を楽しむことができます。
ただし、再生を行う際はライセンスの確認が必要になるため、完全にオフラインの状態では動画視聴できないのが難点です。
うちにはWi-Fi専用のiPadがあり、それに動画をダウンロードして外出したのですが、iPadを通信する手段がなくて結局外出先で動画を見れずにがっかりした経験があります。
ライセンス確認に必要なデータ量は少ないですし、ライセンス確認後はオフラインになっても続けて再生されるため、Wi-Fi専用端末で視聴するにはテザリングやポケットWi-Fi、Wi-Fiスポットなどを利用して、何とかライセンス確認を行う方法を確保しましょう。
ダウンロード制限
dTVではダウンロード本数に制限はありません。
あえて言うならスマホの保存容量がダウンロード制限になるでしょう。
大体どのくらいの量の動画を持ち歩けるかは使用している端末の容量にもよりますが、動画サイズの目安を参考にすれば、自分の機種に何本くらい動画をダウンロードできるか分かります。
dTVアプリによるとダウンロードのデータ量の目安は次のように記載してあります。
動画1時間当たりのデータ通信料
きれい約250MB
すごくきれい約700MB
HD約1.4GB
実際に映画やドラマの容量を確認してみると次のような容量です。
きれい496.3MB
すごくきれい1485.8MB
HD2956.9MB
きれい153.3MB
すごくきれい460.8MB
HD890.7MB
きれい83.7MB
すごくきれい251.3MB
HD476.5MB
ドラマやアニメなどシリーズ作品を持ち歩きたいという人は、画質を抑えることで容量を小さくすることができますし、Android端末であればSDカードにも入れられるので工夫すれば多数の動画を持ち運べます。
ただ低画質にして映像が汚いと観る気も失せてしまうと思いますので、参考にiphone6とiPad Pro12.9で各画質の見え方を試していますので興味がある方は参考にご覧ください。
登録デバイス数と動画の同時視聴
dTVでは1契約当たり5台までデバイス登録が可能です。
ただし、5台登録しても複数台での同時視聴は行えませんので、1人暮らしの方やテレビなどで家族全員で共有して観るような使い方の人には向いているでしょう。
うちはテレビ[SONY BRAVIA(KDL-42W800B)]、夫スマホ[iPhone6]、妻スマホ[Xperia XZ1 Compact]、共用タブレット[iPad Pro]、妻タブレット[iPad mini (第2世代)]、の5台を登録しましたが、基本的には画面の大きいテレビかiPad Proで観賞しており、他の端末はあまり利用していません。
このような使い方ならdTVで十分ですが、通勤・通学や出張中、単身赴任や一人暮らしの子供など離れて暮らす家族が別々に利用したいなら、同時視聴に対応した動画配信サービスに入会した方がよいでしょう。
同時視聴に対応したものであれば1契約で離れて暮らす家族まで賄えるため、1人当たりの契約単価がとても安くなりお得です。
同時視聴に対応しているサービスはNetflix(プランにより1~4人)、U-NEXT(4人)、Amazonプライムビデオ(2人)などがあります。
dTVを視聴できる端末
dTVは次のような端末で見ることができます。
- スマートテレビ/レコーダー:ソニーBRAVIA、パナソニックVIERA、東芝REGZAなど
- PC:Windows,Mac
- タブレット/スマートフォン:Android、iPhone・iPad
- Amazon fire tv/fire tv stick
- Google Chromecast
- AppleTV
- 光BOX⁺
使用する端末やPCのブラウザの種類によっては4K動画やHDR動画に未対応など見れない動画があったり、設定可能な最高画質に差があったりするので、観たい動画があってdTVへの入会を検討している人は一度チェックされておくと良いかもしれません。
端末ごとのインターフェイス
パソコン、テレビ、スマホなど見る端末によってインターフェイスが異なると、メニューの項目探しに時間がかかったりして嫌ですよね。
VODサービスはアプリだけでなくブラウザから観れるものもありますが、dTVをスマホかタブレットで見る場合はdTVアプリからしか動画は見れません。ブラウザで開いても最後はアプリの起動またはダウンロードを促すページに行きつきます。
反対に解約手続きなどの設定はアプリ側から行えず、ブラウザから開く必要があります。
また、dTVではザッピングUIを採用しており、ホーム画面には各ジャンルのおすすめ作品が画像付きで並べられており、選択すると紹介動画が流れる仕組みになっているため、テレビのチャンネルをピコピコ変えるかのように見たい作品を探せる仕組みになっています。
ただし、ホーム画面のまま紹介動画が流れるのはスマホやスマートテレビから視聴した場合のみで、タブレットやPCのブラウザから視聴した場合は作品の詳細ページに遷移してからでないと紹介動画を見ることができず一手間多い印象でした。
リモコンに慣れている人はテレビで見るのが一番楽かもしれませんが、ジャンルから動画を探すときに1画面ずつ動画を読み込んでいくので、作品を探すのに苦労します。
普段からジャンル・画像・あらすじから見る動画を決めている人なら、紹介動画が流れないiPadのようなインターフェイスで十分かもしれませんね。
dTVの料金と決済方法
docomoではdTVの他にもアニメに特化したVODサービスのdアニメやスカパーのように複数チャンネルのテレビが見れるdチャンネルというサービスも展開しており、dTVとdチャンネルはセット割引を行っています。
dTVとdチャンネルの個別・セット契約料金
- dTV月額500円|動画見放題
- dチャンネル月額780円|31の専門チャンネルが見放題
- dTV+dチャンネルセット 月額980円 (月額300円お得)
dチャンネルは作品ごとに放送時間が決められたいわゆるテレビなので、忙しい人や見たいものが決まっている人には向かないでしょう。
これに約1000円の費用を払うならHuluやNetflixなど、よりコンテンツの充実したVODサービスに加入した方が満足できると思います。
手軽に安く動画配信サービスを楽しみたいなら、まずはdTV単体での契約がおすすめです。
キャンペーン
動画配信サービスは多数ありますが、各社初回登録に限り無料期間を設けています。
dTVやdチャンネルも初回31日間無料となっているため、約1カ月間は無料で楽しむことができます。
無料期間中に退会すれば一切費用は掛かりませんので安心して試すことができます。
無料期間をお得に使うには?
無料期間は31日間と日数で付与されるため、月跨ぎでも利用できて一見するといつから入会しても違いがなさそうに感じます。
しかし、dTVの無料期間が終わるとその翌日から費用がかかりますが、その際dTVでは料金の日割り計算は行われないため加入月1ヵ月分の料金を請求されます。
そこでおすすめなのは月末から月初めにかけての入会です。
無料期間を31日間堪能した後、月初めに有料契約に切り替わるため、加入月1か月分の料金を請求されてもほとんど損はしません。
月の下旬ころに加入した最も損な人と比べると、加入の時期が違うだけで約1か月分の料金を丸々損してしまうので、特に急いで加入したい理由がなければ月末から月初めを待った方が良いでしょう。
決済方法
無料期間終了までに退会手続きを行わなければ自動で有料契約に更新されるため、継続を希望する人は特に何か対応をする必要はありません。
決済方法はdocomoユーザーか否かで次のように分かれます。
- docomoユーザー:docomo料金の支払いと合算
- docomoユーザー以外:クレジットカード払い
いずれの契約もdアカウントが必要で、dTV登録の際に作成する必要があります。
dポイントについて
dアカウントを持っていればドコモユーザーでなくてもdポイントが貯まります。
dTV利用の場合、見放題の月額料金や新作レンタル料金100円に付き5ポイントが付与されます。
また、dTVは利用期間によってdTV会員ランクが設定され、毎月ランクごと10名に抽選でポイントが当たるサービスも行っています。
dTV会員ランクごとの抽選ポイント
- dTVプラチナ会員:5000ポイント
- dTVゴールド会員:3000ポイント
- dTVシルバー会員:1000ポイント
- dTVブロンズ会員:500ポイント
抽選には毎月自分でエントリーする必要がありますので、そうそう当たらないとは思いますが会員の方は一応毎月応募されておいた方がよいでしょう。
これらで貯まったdポイントは携帯料金やdマーケットには使用できますが、dTVの月額料金に利用することはできません。
ドコモユーザーや普段からdカードを利用している人にはポイントの加算に役立ちますが、dTVしかdポイントを貯める要素がない人は、利用するレベルまでポイントを貯めるのは難しいでしょう。
dTVの契約・解約方法
dTVの契約には次のようなステップで登録が必要です。
dアカウントの登録
dアカウントはドコモのサービス共通で使用されるアカウントで、ドコモユーザーでなくても取得可能です。
このアカウントで支払い情報も管理するため、まずはdアカウントに登録してログインを行います。
ドコモユーザーはdアカウントと紐づいた料金を全て携帯料金と合算して請求することができますが、ドコモ以外のユーザーの場合はクレジットカード払いが必須となりますで、クレジットカード情報を登録しておきます。
dTV会員登録
dアカウントの支払い方法まで登録ができたらdTVに会員登録ができます。
会員登録後はすぐに動画を視聴できるようになります。
解約方法
dTVの解約はiOSのdTVアプリからは行えません。
パソコン又はスマートフォンのSafariやchromeなどのブラウザから手続きを行う必要があります。
解約の際はdアカウントとパスワード、ドコモユーザーは4桁のネットワーク暗証番号などが必要になります。
詳細な手順については別途ご紹介したいと思います。
dTVは解約を行った時点で動画が視聴できなくなります。
また、解約月の料金は加入月と同様に日割り計算されないので、同じ月に解約するなら月初めよりも月末に解約した方がお得です。
ただし、その際は解約することを忘れないように注意しましょう。
最後に
何となく入会したdTVですが気が付いたらプラチナ会員になるほど長く会員を続けています。
月額500(税抜)と家計的にも負担になりにくく、その割に十分な量のコンテンツがあるので暇つぶしには十分すぎるくらいでとてもコスパが高いと思います。
見たいドラマシリーズなどがある人は、取り扱っている動画サービスに入会すればよいと思いますが、贅沢なVODサービスだと月2000円近くかかったりして負担感がありますし、いくら作品数が多くても肉体的に一月に観れる動画の量には限りがありますからね。
ただ最近プライムビデオのコンテンツにハマっているのと、アニメを結構見るので最新話まですぐに見れるdアニメの方が自分に合っているんじゃないかと思い変更を検討中です。
そんな感じでコンテンツが不満に感じたら別のサービスに移ってみればよいだけですからね。
動画配信サービスに興味がある人がまず試すなら、安いdTVはとてもおすすめだと思います。
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