SFミステリー映画|メイズランナーシリーズのあらすじやネタバレを紹介

メイズランナー洋画

amazonプライムビデオで秋セールを行っていました。

対象の映画レンタルが100円になるということでラインナップを一部紹介すると次のようなもの。

  • デッドプール(吹替版・字幕版)
  • アベンジャーズ(字幕版)
  • アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(吹替版・字幕版)
  • メイズランナー(吹替版・字幕版)
  • メイズランナー2:砂漠の迷宮(吹替版・字幕版)
  • おさるのジョージ おばけ伝説のなぞ(吹替版)
  • ミニオンズ:(吹替版)
  • マトリックス(字幕版)
  • プラダを着た悪魔(字幕版)
  • LUCY/ルーシー(字幕版)

 

メイズランナーは元々SF小説3部作があり、映画も3部作として製作されているため、1部,2部は続編ありきの終わり方をします。

最終作となる3部作目の『メイズランナー 最後の迷宮』は2018年6月に公開されており、8月22日に先行デジタル配信開始、9月19日にブルーレイ・DVDがリリースされました。

メイズランナーはいつか見たいと思っていましたし、最終章もリリースされ、1・2部が100円レンタルしている今がチャンスと全作鑑賞しました。

1部から最新の3部まで作品ごとのあらすじやネタバレ含んだ少し詳しいストーリーを紹介したいと思います。(ちなみに原作のSF小説は読んでいないため映画で分かる範疇になります。)

 

メイズランナー (1部)のあらすじ・ネタバレ

それではメイズランナーの1部から紹介していきます。

メイズランナー1部 あらすじ

まず、「メイズ=迷路」という意味ですね。

主人公の青年は記憶を失った状態で高い壁に囲まれた不思議なエリアに送り込まれます。

そこには主人公と同様に記憶を失い、名前しか思い出せない男達が生活しており、手荒な歓迎の儀式を受けて主人公も自分の名前がトーマスだということをかろうじて思い出します。

 

話を聞くと集団には争いが起きないためそれぞれの役割やあるルールがあった。

それは、『壁の向こうには絶対行かないこと』。

 

壁には入り口がありその向こう側はなんと巨大な迷路に。迷路は時間とともに形状が変化する複雑な構造をしていて、閉じ込められた人たちはずっと出口を探していた。

その迷路の入口は朝開かれ、夜には閉じられる。もし夜までに迷路から戻れなければ、命の保証はない。

そんな危険な迷路に挑む者たちを彼らは「メイズランナー」と呼んだ。

 

主人公たちは迷路から脱出し自分達をそこに送り込んだ者の正体を確かめるべく、迷路の謎に挑みます。

メイズランナーの予告編動画

 

メイズランナー1部 主な登場人物-キャスト

メイズランナー1作目の主な登場人物と超簡単な人物紹介、またキャストについて紹介します。

登場人物人物紹介出演者(吹替)その他の出演作品[役]
トーマス主人公
迷路の謎に挑むが記憶を失う前の彼は・・・。
ディラン・オブライエン
(畠中祐)
ファースト・タイム 素敵な恋の始め方[デイヴ・ホッジマン]
テレサヒロイン
迷路に送り込まれたときになぜかトーマスを知っていた。その正体は・・・。
カヤ・スコデラリオ
(能登麻美子)
タイタンの戦い[ペシェット]

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊[カリーナ・スミス]

アルビー迷路内の集団を束ねているリーダー。アムル・アミーン
(松田健一郎)
大統領の執事の涙[セシル・ゲインズ(青年)]
ニュートトーマスの考えに賛同し共に考えてくれる親友。めちゃくちゃいいヤツ。トーマス・ブローディ・サングスター
(山下大輝)
ゲーム・オブ・スローンズ[ジョジェン・リード]
ミンホ集団の中で1番のランナー。迷路を知り尽くしている。キー・ホン・リー
(井上剛)
プリズン・エクスペリメント[ギャビン・チャン]
ギャリー保守的な考えを持ち、壁の向こうを目指すトーマスのことを良く思っていない。ウィル・ポールター
(浪川大輔)
ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島[ユースチス・スクラブ]
チャック全く覚えていない両親にいつか会いたいと願う少年。ブレイク・クーパー
(村瀬歩)
エヴァ・ペイジ敵組織の女性研究者。みんなを迷路に送り込んだ首謀者。パトリシア・クラークソン
(榊原良子)
ジュマンジ[キャロル]

グリーンマイル[メリンダ]

 

メイズランナー1部 ネタバレ含む詳細ストーリー

ここからはあらすじや予告編よりもう少し詳しくストーリーを紹介したいと思います。記憶が若干あいまいな点やネタバレも含むため、ご理解したうえで読んでいただけると幸いです。

 

名前も思い出せないまま壁の中へ

記憶を失った主人公は籠に入れられ、あるエリアに送り込まれます。

そこは高い壁に囲まれた四角形の土地で、平地だけでなくちょっとした森もあり中々の広さ。そこには主人公と同じように記憶を失い自分の名前しか思い出せない男たちが暮らしていた。

その集団のリーダーであるアルビーや主人公を新人といびるギャリー、中の暮らしを教えてくれるニュートらと出会い、自分が置かれている状況を知る。

  • 3年間、毎月1人の男と物資がそのエリアに送られてきている。
  • エリアの外側は時間とともに形が変わる巨大な迷路。
  • 中央の居住エリアに1ヵ所ある迷路への入口は朝開いて夜には閉まる。
  • 夜までに迷路から帰れなかった者で生きられたものはいない。
  • 過去にたくさんの死者が出たため、迷路を探索してよいのは選ばれたランナーだけ
  • 夜の迷路にはグリーバーと呼ぶモノが徘徊していて襲われる。

主人公は歓迎会の席で名前の思い出せない主人公を「新人」といびるギャリーとちょっとした争いになり、そのときの衝撃で自分の名前がトーマスであることを思い出します。

翌日、トーマスは壁の中の仕事をこなしながらたとえ危険でもみんなで迷路を探索して出口を探すべきではないのかという疑問を仲間にぶつけますが、最初の時点ではそこに暮らす住人は迷路から脱出できるとはあまり考えておらず、そのエリアで争いなく平穏に暮らすことを望む保守的な考えの者ばかり。

そんな中大きな異変が起こり始めます。

 

トーマスが現れてから迷路に起こる異変

夜の迷路を徘徊するというグリーバー。
襲われた者は毒が徐々に脳に到達し、強い思い込み(幻覚)に襲われて気がおかしくなります。

これまで昼の迷路は安全だったはずなのに、日中グリーバーに襲われておかしくなったランナーが現れます。

「迷路に異変が起きている」とリーダーのアルビーもランナーと共に調査に行きますが、迷路が閉じる時間が近づいても迷路を知り尽くしたランナーのミンホとアルビーの2人が戻ってきません。

ついに扉が閉まり始めたときにグリーバーに襲われて負傷したアルビーをミンホが支えながら帰ってくる姿が見えますが間に合いそうにありません。

2人が迷路に取り残されるというその時、トーマスは逆に迷路の中に飛び込みます。

これまで誰も生還できたことはないと言われる夜の迷路に3人は閉じ込められてしまったのでした。

 

誰も生還したことのない夜の迷路でグリーバーとご対面

ここで初めてグリーバーを目にしますが、クモ型の機械の足にエイリアンのような胴体が付いたクリーチャーです。

負傷して動けないアルビーをツタの生えた壁に吊り上げて隠し、トーマスとミンホは迷路内でグリーバーから逃げ回ります。

迷路に詳しいミンホが時間とともに動く扉を使ってグリーバーをまこうと先を走りますが、トーマスは扉が閉まるギリギリまでグリーバーを引きつけてから入り、扉でグリーバーを挟んで倒してしまいます。

 

翌朝集落に帰ると、今回の件について初めて夜の迷路から生還するだけでなくグリーバーを倒したという快挙を成したことを称賛するもの(チャック・ニュートなど)とランナー以外壁の向こうに行かないというルールを犯したトーマスを良く思わない保守派(ギャリー)に意見が分かれます。

この一件でトーマスはルールを犯したため一晩牢に入る罰を受けることになりますが、ミンホの推薦やニュートの判断でランナーに任命されます。

その後、日中もう一度グリーバーの死体を確認しに行き、死体からデジタル数字が表示されたパーツを入手します。

 

もうひとつの異変

迷路内にはもう一つ異変が起こります。

これまでは月に1回、男一人と物資が籠に入れられて迷路内に送られてきていましたが、トーマスが来てから間もないのに突然籠が動作して倒れた女性が送られてきました(ヒロイン:テレサ)。

女性の手には「これが最後」と書かれたメモが握られ、ポケットには謎の注射器が2本、そしてうわごとで『トーマス』と言い、お互い記憶はないものの2人は元々知人だったであろうことが判明します。

迷路から連れ帰ったアルビーの容態どんどん悪化していきますが、テレサが持っていた謎の注射器をアルビーに使うと症状は治まりました。

そのときに、アルビーは迷路に送られる前の記憶を取り戻したようでトーマスとテレサは自分たちをここに閉じ込めた側の人間だと語る。

でもなぜその人間がここに入ってきたのかはわかりません。

 

迷路の出口を発見か

翌日、トーマスはミンホと迷路の出口を探しに行こうとするが、メイズランナーの集会所で巨大迷路の模型を見せられます。

迷路は四角い居住エリアの外側に通路の細い迷路があり、そのさらに外側には通路が広い大きい迷路があり通路が細かく再現されています。

それを見ながら『実は3年間で迷路の端から端まで全て探索してみたが出口が見つからない』とミンホから告げられます。希望を持たせるため村のみんなにはこのことは内緒にしていたようです。

迷路の模型をよく見ると所々数字が書いたポイントがあり、毎日ゲートが開くエリアが異なるらしいのですが、グリーバーを倒して入手したパーツに表示される数字とその日開かれていた迷路エリアの数字が一致しており、2人はこのパーツが何かカギになると考え迷路の探索に向かいます。

数字の書いてあった外側の迷路まで進むとパーツが音で道案内をしてくれて、2人は新たなルートを発見します。

その奥にはグリーバーが迷路内に送り込まれてきたと思われる出入口を発見しますが、近づいて眺めていると罠のようなギミックが動作したため一旦集落に逃げ帰り、みんなに出口が見つかったことを伝えます。

 

グリーバーの襲撃

出口が見つかり希望が見つかった夜に事件が起こります。

夜になっても迷路の入口が閉まりません。

嫌な予感がしていると、四角形の居住エリアのうち、これまで入口がなかった他の3辺の壁が動きだして迷路への入口が新たに開き、そこから大量のグリーバーが集落に押し寄せてきました。

集落はグリーバーに襲われ沢山の仲間がやられてしまい、せっかく助かったアルビーさんもここで出番修了となります。

この事件の後、トーマスは迷路から脱出するためには何とか記憶を取り戻さなければならないと考え、自分にグリーバーの毒針を挿し、テレサが持っていたもう1本の治療薬を注射しました。

するとアルビー同様に記憶を取り戻し、自分とテレサがとある実験のためにみんなを迷路へ送り込んでいたことを思い出します。

 

迷路からの脱出

翌朝、トーマスはギャリーに(はりつけ)にされそうになります。

グリーバーの襲撃されたのはトーマスがグリーバーを倒してしまったり、これまでと違うことを行ったことが原因だとして、これからも迷路内で平安に暮らしたいと考えているギャリーらは、トーマスを生贄にささげることでグリーバーの怒りを鎮めようと考えます。

しかし、そんなことをしても今後迷路内が安全である保障は何もないし、出口が見つかったのだからみんなで脱出するべきとトーマスは訴えますが聞き入れてもらえません。

一瞬のスキをついてトーマスは拘束から逃れ、「迷路から脱出したい奴だけついて来い!」と言うと迷路に残るギャリー派と脱出するトーマス派の2つに決別します。

トーマス達は途中グリーバーに襲われながらも、事前に見つけたグリーバーの出入口からなんとか脱出することに成功します。

脱出した先で通路を抜けると、そこには彼らを迷路に送り込んだ組織WCKD(ウィケッド)の研究者らの死体が転がっており、そこの女性リーダーであるエヴァが語るビデオメッセージが残されていました。

  • 地球は太陽フレアによって灼熱化・磁気嵐が吹き荒れ砂漠が広がっている。
  • さらにフレアによる謎の感染病が広がっている。
  • 感染すると脳が侵されていき、生きられない。
  • フレアウイルスにより世界の大半の人は死んでしまった。
  • そんな中、感染症に抗体を持つという子供たちが現れた。
  • その子らに試練を与えることで感染病へ完全な免疫を持つ子を作り、治療薬を作るのが狙い
  • だが人類のためとは言え、若者らを迷路に閉じ込め非人道的な研究を行うウィケッドのやり方を良く思わない組織もいる。

メッセージを話している彼女の後ろでは、その敵対組織が入り込んできて研究者達が次々に銃撃されていき、エヴァ自身も拳銃で自殺して映像は終わります。

 

衝撃を受けている一行らのところにグリーバーに刺されておかしくなったギャリーが拳銃を構えて現れます。ミンホが近くにあった槍を投げてギャリーを倒しますが、ギャリーも拳銃を発砲し、狙われたトーマスをかばってチャック少年が死亡します。

そこにビデオに映っていたような黒ずくめの男達が、「迷路の生存者を保護しに来た」と言って突入してきてトーマス達はヘリに乗せられ救出されます。

 

が、シーンが切り替わると、ビデオでは自殺していたウィケッドの女性研究者エヴァは生きており、『実験の第一段階は終了。これより第二段階に入る』と2作目へ繋がる発言をして終了。

 

メイズランナー1部 感想

メイズランナーは予告編を見て面白そうだったから見てみたんですが、自分の求めてたものとは違う『これじゃない感』が強かったですね。

個人的にはメイズランナーと言うタイトルや予告編の感じから、迷路内の仕掛けを解き明かしたり戦略的に攻略するとかそういう描写にやや期待してたとこがありました。

 

でもSFアクションではなくSFミステリーなので、

  • なぜ彼らは迷路に閉じ込められているのか
  • 迷路が作られた目的は何なのか
  • 彼らを閉じ込めている組織は何者なのか

という謎に迫ることがメインで、迷路の中での出来事は取って付けたような要素しかありません。

メイズと呼ばれる巨大な迷路型の建物については次第に謎が分かったりしていきますが、道が入り組んだ「いわゆる迷路」を攻略しようとするのは1部のわずかな部分だけですね。

 

映画の迷路シーンを見ると、グリーバーを倒したりする通路が細い最初の迷路は、同じに見える通路を行き来するシーンが多くて同じ撮影場所使いまわしだろうなぁと思えてしまいます。

外側の通路が大きな迷路は出口を発見するときと脱出するときで同じ道を2回スムーズに通るだけなので、複雑さや危険さがあまり伝わらないというか、単純そうな迷路やなというイメージを受けてしまいました。

まぁ実際の迷路の場合、同じように見える迷路が続く方が攻略するのは難しいので迷路が同じように見えるのはしょうがないと思います。でもメイズランナーていうくらいだから映画的に凝った迷路に期待しちゃうのは普通だと思いますけどね。

 

それと元から3部作で構成されているため1部・2部は「つづく・・・」みたいな終わり方をします。中途半端に見てもスッキリしないでしょうから、SFミステリーものとして楽しみたい方は3部通して見てみると良いと思います。

 

 

メイズランナー2 砂漠の迷宮のあらすじ・ネタバレ

それでは2部作目に付いて紹介していこうと思います。

ちなみに2部作目は1部作目で迷路から救出された直後から始まります。

メイズランナー2 あらすじ

巨大迷路から脱出し、ヘリで救出されたトーマス達。

運ばれた先には自分たちと同じように迷路から脱出した者たちが集められていた。

そこは一見すると迷路に囚われた者を救出し保護してくれる施設のようだが、実は迷路を作ったWCKD(ウィケッド)が管理する施設だということが判明する。

トーマス達は施設を抜け出し、ウィケッドに敵対するライトアームと呼ばれる組織を探すべく外の荒廃した砂漠をさまよう。

どこまでも追ってくるウィケッド、街に潜むフレアに侵されたモノたち・・・。新たな仲間達との合流、そして裏切り。

砂漠と化した世界でサバイバルを繰り広げ、謎の組織ウィケッドに迫る。

 

 

メイズランナー2 主な登場人物-キャスト

登場人物人物紹介出演者(吹替)その他の出演作品[役]
トーマス主人公
ウィケッドの施設から抜け出し、彼らに敵対する人々ライトアームの居場所を目指す。
ディラン・オブライエン
(畠中祐)
ファースト・タイム 素敵な恋の始め方[デイヴ・ホッジマン]
テレサヒロイン
ウィケッド施設内で失った記憶を戻される。その末に彼女が取った行動は。
カヤ・スコデラリオ
(浪川大輔)
タイタンの戦い[ペシェット]

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊[カリーナ・スミス]

ニュートメイズ内にいるときからの親友。トーマスの考えに的確にアドバイスをくれる。トーマス・ブローディ・サングスター
(山下大輝)
ゲーム・オブ・スローンズ[ジョジェン・リード]
ミンホメイズ内で1番のランナーだった。誰も生還したことがない夜の迷路をトーマスと乗り切ったことで熱い信頼関係が結ばれている。キー・ホン・リー
(井上剛)
プリズン・エクスペリメント[ギャビン・チャン]
エリスメイズクリア後に保護された施設で知り合う青年。施設を不審に思っており、トーマスらとともに脱出する。ジェイコブ・ロフランド
(上村祐翔)
ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男[ダニエル]
ホルヘ外の世界で生き残ったちょっとしたコミュニティのボス。
ライトアームの居場所を目指し、トーマスらと行動を共にする
ジャンカルロ・エスポジート
(堀内賢雄)
ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島[ユースチス・スクラブ]
ブレンダホルヘの組織のナンバー2と言える存在で、ホルヘとは親子のような関係ローサ・サラザール
(潘めぐみ)
アリータ: バトル・エンジェル[アリータ]
ヴィンスウィケッドの抵抗勢力ライトアームのボス。バリー・ペッパー
(宮内敦士)
ローン・レンジャー[ジェイ・フラー]
メアリー元ウィケッドの研究員でライトアームの医療担当。
抗体を持つ若者の血から血清を作れるが、現状病気を遅らせる効果しかない。
リリ・テイラー
(藤貴子)
秘密 THE SECRET[ハンナ・マリス]
エヴァ・ペイジウィケッドでメイズ計画を実行する筆頭研究者。
ついにトーマスらの前に姿を現す。
パトリシア・クラークソン
(榊原良子)
ジュマンジ[キャロル]

グリーンマイル[メリンダ]

ジャンソンメイズをクリアした者たちの保護施設の管理や敵対勢力の鎮圧などを行っており、ウィケッドの武力を行使するリーダー格の男。エイダン・ギレン
(上田燿司)
ボヘミアン・ラプソディ[ジョン・リード]

 

メイズランナー2 ネタバレ含む詳細ストーリー

メイズから救出された一行はとある施設へ

メイズランナー2ではヘリで救出されたトーマス達がある施設に保護されるところから始まります。

ヘリの移動シーンでは自分達がいた迷路の巨大さや地上の荒廃した様子が見て取れます。ビデオでエヴァが語ったとおり、地球のほとんどは砂漠と化しているようです。

ヘリがとある施設の前に着陸すると『急げ!』と急かされながら施設内に駆け込みますが、そのシーンでは周辺から全力疾走してくる人型の陰に施設の人が銃を発砲しています。

このナニカは実はフレアウイルスに感染した人間で、脳が侵されて死亡した後ゾンビのように復活して人を襲い食らうようになります。しかも移動速度はガチの全力疾走。
この時点では感染症で死んだ人間がゾンビ化することは分かってませんが、映画鑑賞者に多分そうだろうと想像させるシーンになっていると思います。

 

施設内には他のメイズ(迷路)をクリアして運ばれてきた人々も暮らしており、メイズが世界中のあちこちに作られていることを知ります。

そこの施設は、表向きは迷路から救出した若者を一時的に保護しており、引き取り手が決まり次第選ばれた人間を施設から連れ出すということになっています。でも実際はメイズを作ったWCKD(ウィケッド)が作った施設で、メイズをクリアした若者を集めて、選ばれた人間は次なる実験に利用されていたのです。

 

施設の秘密を知り脱走

施設内で知り合ったエリスは前から施設のことを不審に思い情報を探っていたようで、トーマスとともに施設の奥に侵入します。

その奥には過去に引き取りてが決まり、施設から出ていったはずの旧友達が眠らされ機械に繋がれて実験に利用されていることを知ってしまいます。

さらに施設の責任者であるジャンソン(他にもウィケッド内の汚い仕事をやる役)がエヴァ(フレアウイルスの治療薬を作ろうとしている女性科学者、メイズの首謀者)とビデオ通信しているところに居合わせて、次に自分たちが実験台となることを知ってしまったためすぐに脱出を試みます。

施設に連れてこられてからテレサだけずっと別室に隔離されており、脱出するときはテレサも助けてから抜け出します。テレサは医療室のようなところに寝かされていて何事もなかったように見えます。

しかし、実はテレサがウィケッドの研究者として働いていた時の記憶を呼び覚まされていて、これが後に影響を与えることになります。

 

クランクパニック

なんとか施設の外に脱出するも、外はときおり磁気嵐が起こり砂漠が広がる過酷な環境。更にはウィケッドから追っ手も来るため廃墟となった旧ショッピングモールに身を隠しますが、そこでフレアに感染したゾンビの集団に襲われます。

海外のゾンビドラマのウォーキングテッドのように数が凄いだけのゾンビなら何とか生き残れそうな気もしますが、メイズランナーの世界のではガチの全力疾走で襲ってくるパワフルなゾンビなので、こりゃ確かに世界滅ぶかもなって感じです。

ゾンビにかまれるとウイルスに感染して段々と脳が侵されて死亡し、ゾンビ化してしまうのはお約束ですね。

このゾンビのことをこの世界ではクランクと呼ぶようです。(後に分かることですが)

 

モールから脱出し、一夜明けたところでトーマスとテレサと2人でこれからどうするのと話すシーンがあります。トーマスはエリスが施設内でジャンソンが話していたのを聞いた「山の中に住む人々:ライトアーム」のところを目指すと決めていますが、テレサは施設に帰ろうと言います。

さらに「すべて順調だったあなたがなぜ・・・」と。

そこで銃声が鳴り響き話は終わります。仲間のウィンストンがモールの脱出途中に噛まれてしまっていましたが、クランクになるのは嫌だと最後は銃で自害しまいました。

 

敵か味方か、ホルヘと名乗る男

そこから山を目指して砂漠を抜けると明かりのある建物を発見します。

建物の中はクランクを鎖で繋いで番犬代わりにしている不信な所でした。そこに女性(ブレンダ)が現れ、ボスのホルヘのところへ案内されます。

トーマスとホルヘで探り合いの会話が始まりますが、ここでの思惑はトーマス側は山に住むライトアームの情報を知りたいということ。
ホルヘ側はライトアームの噂は聞いたことあるが、所詮噂で存在しないものと思っていたため、トーマス達の話からライトアームが実在するという確証が欲しいといったことでしょうか。

どこから来たのか明かさないトーマスに対してホルヘはトーマスの首に埋め込まれたタグを読み取り、一行が施設から脱走してきた者だと知られてしまいます。

ライトアームと敵対するウィケッドが語っていたとなるとライトアームは実在する。そう考えたホルヘはかつてウィケッドが欲しがるような若者を使って山に住む人々らと取引をしていたという男(後に出るマーカスという男)を知っていたため、その男を訪ねればライトアームへ合流することができると自分とブレンダだけで抜け出してそこを目指そうとします。

トーマス達は一旦縄で吊るされてしまいますが、協力して脱走を図ります。

ホルヘ達のメンバーの中にはウィケッドのスパイが潜り込んでいたため居場所が通報され、トーマス達の縄が解け、自由になった時にはジャンソン率いるウィケッドの襲撃を受けます。

ホルヘは建物ごと爆破して脱出しますが、敵の攻撃によってトーマスとブレンダ、トーマスの仲間とホルヘの2組に分かれてしまい、別々にマーカスという男がいるコミュニティを目指します。

 

ライトアームを知る男マーカスのところへ

トーマス達は地下通路や廃墟ビルを通りクランクに襲われ続けます。途中でブレンダがクランクに足を咬まれてしまいますが、なんとかマーカスという男(ライトアームに繋がりがあると思われる男)がいるコミュニティーに到着します。

マーカスの存在や仲間たちが来ていないか聞き込みをしていると、ある男にマーカスはもう死んだ、仲間はこの建物の中にいるが、入るならこれを飲めと騙されてトーマスとブレンダは麻薬を飲まされます。

実は彼はマーカス本人なのですが、こうやって若者達を麻薬で囲い込み、ウィケッドに引渡すことで彼は生活をしていたのです。

そのコミュニティに後から到着したホルヘはマーカス本人を知っているため、ブレンダを騙した彼を縛り付けて詰問し、ライトアームのカギとなる情報を聞き出し、車まで奪って一行はライトアームのいる場所を目指します。

 

ライトアーム

ライトアームが放浪していると思われる山への道を走行していると、崖に囲まれた道で車が往生しており、それ以上は車では進めそうにありません。仕方なく降りて歩いて向かおうとすると見えない何者かに銃撃されます。

両崖の上から何人潜んでいるか分からないスナイパーに狙われて部が悪く、ホルヘが爆弾を使おうとしたところで近づいてきた敵の女性とエリスが知人であることが発覚します。彼女らとエリス達は元々同じメイズ(迷路)に閉じ込められていた仲間で、ライトアームに助けられてメンバーになっていたのです。

 

一行はライトアームのボスであるヴィンスの元へ案内されますが、急に現れた信用できない者たちを歓迎したくない様子。クランクに感染していないか確認すると言われ、体調が悪化してきていたブレンダがクランクに咬まれていた事実が周知になります。

騒ぎになっていると元WCKD(ウィケッド)の科学者で今はライトアームに所属しているメアリーが現れます。彼女は昔のトーマスのことを知っていたため信用してくれ、ヴィンスをなだめ、ブレンダの治療を行ってくれます。

彼女はフレアウイルスの抗体を持つという若者らの血から治療薬を作ることができます。治療薬の精製技術はウイルスの進行を遅らせるだけで完治させるには至っていません。ここではトーマスの血から治療薬を作り、ブレンダを治療します。

 

テレサの裏切り

トーマス達は何とかライトアームに合流できたのでウィケッドに向けて反撃が始まるのか!?と思った矢先、事件が起こります。

ブレンダの治療から戻るとみんなのいる場所にテレサの姿が見えません。一人丘の上にいるテレサを発見してトーマスが向かうと、なんと彼女は無線機を使ってウィケッドに自分たちの居場所を通信していたのです。

彼女も元はウィケッドの研究者で、メイズ計画で犠牲者が多数出ていても、これまで犠牲になった人々や人類の未来を救うために何としてもフレアウイルスの治療薬を完成させる必要があるという考えを持っていました。

ウィケッドの施設で1人隔離されているときに彼女は研究者のときの記憶を戻されたことで、ウィケッドから逃げたり復讐したりするよりも、協力して治療薬を完成させることが人類のために必要だと判断してのことでした。

 

ジャンソンらが乗ったウィケッドのヘリに急襲され、不意を突かれたライトアームは反撃もままならず制圧されてしまい、元ウィケッドだったメアリーも殺されてしまいます。そこにメイズ計画の首謀者であるエヴァが乗ったヘリも到着します。

トーマスは自分の体に隠していた爆弾を使ってエヴァ達を脅しながら策を模索していると、敵に拘束されずに潜んでいたホルヘが車で突っ込んできて再び混戦になります。

 

混戦の中で逃げ出せるものもいましたが、ミンホやエリスは敵に捕まりエヴァやテレサらの乗った飛行機に載せられ連れていかれてしまいます。トーマスはなんとしてもミンホを助け出すと決意して2部が終わります。

 

 

メイズランナー2 感想

メイズランナー2はメイズ(迷路)の世界がいかに過酷な環境になっているのかということを伝え、敵組織のウィケッドについては親玉とも呼べるエヴァとも直接対面を果たしました。

また、記憶を戻されたテレサは研究者として指名を全うするため仲間を裏切ってしまいます。元々トーマスとも同じ職場にいた仲間ですが、お互いに生きるための最良の選択にすれ違いが起こっており、2人の間には溝ができてしまいます。

あと今作で一番キーとなるのはブレンダがクランクに咬まれ、トーマスの血から作った治療薬を使った部分でしょう。

これらはメイズランナー3部作目(最終章)の最後の迷宮に繋がる布石となります。

元々3部作として作られているため、2部作目は起承転結でいう”承”の部分がメインで世界観などを淡々と伝えたり、クライマックスに向けての仕込みを行っている少し地味な部分ではないでしょうか。

 

個人的にはメイズランナー1部作目のときから『名前の割に迷路要素は薄いのね』と思っていましたが、『メイズランナー2 砂漠の迷宮』は完全にタイトル詐欺じゃねって気もします。一旦迷路は置いといてって感じすし、砂漠をさまよったりしましたが「これを迷宮って言っちゃう!?」というね。

エジプトが絡んだり迷宮とか付く映画は、神殿や宝石などがリンクしていて謎や封印が解けるとかそんな展開が多いので、メイズランナーも迷路の謎を解いてクリアするのがメインと思って観始めました。

そんな私からすると、1部、2部と見進めるごとに迷路はスパイスであってメインではないんだというがっかり感はありますが、SFミステリーとして謎を解くカギが少しずつ繋がってきているので、最終的にどうなるのか見届けるために3部作目も見るしかないって感じです。

 

1と2はamazonプライムビデオのレンタル100円(税込)セールで見ましたが、3はレンタルすると399円(税込)。

別に加入しているdTVでは400円(税抜)でレンタルでしたが、ポイントを2,000ポイント以上持っていたので、3だけdTVのポイントでレンタルしてみることにしました。

 

メイズランナー3 最後の迷宮のあらすじ・ネタバレ

メイズランナーシリーズ最終となる3部作目、メイズランナー最後の迷宮のあらすじ等を紹介していきたいと思います。

ちなみにメイズランナー2のことを覚えていた人ならすぐ異変に気付きますが、急にブレンダの髪が長くなっています。

話の中ではライトアームのアジトでドンパチがあってから6ヵ月経過しているようですが、それにしても延び過ぎです。海外の製作現場の事情は知りませんが、そういうとこまで気にする必要ないんでしょうね。

 

メイズランナー3 あらすじ

ライトアームと合流したトーマス達は、アジト襲撃のときに敵組織ウィケッドに拉致されたミンホやエリスなどの救出を企てます。

敵の飛行機を奪い、ミンホたちを輸送中の列車車両ごと救出を行いますが、そこにいたのはエリスだけ。ミンホが乗っていたのは別の車両だったのです。

 

トーマスは列車の方向などから敵の本拠地を割り出し、ミンホを助けに行こうと提案します。しかしライトアームのリーダーであるヴァンスは、救出した多くの仲間の命を危険にさらすことになるし『これ以上の危険はおかせない』と今の仲間を連れてウィケッドの手が届かぬ地へ避難すると言います。

トーマスらはライトアームを抜け出し、メイズ仲間のトーマス、ニュート、フライパンとホルヘ、ブレンダの5人でミンホの救出に向かうとそこにはメイズの中に築かれた最後の都市が存在し、そこにウィケッドの本社はありました。

フレア感染者をメイズの外に締め出し、難攻不落の要塞と化したメイズ。トーマス達はミンホを救い出すためメイズへの逆侵入を決行する。

 

メイズランナー3 主な登場人物-キャスト

登場人物人物紹介出演者(吹替)その他の出演作品[役]
トーマス主人公
拉致られたミンホを救うためウィケッド本社への侵入を計画する。
ディラン・オブライエン
(畠中祐)
ファースト・タイム 素敵な恋の始め方[デイヴ・ホッジマン]
テレサヒロイン
ミンホを使い治療薬の研究を続ける。非人道的なやり方のウィケッドに属してでも彼女が成し遂げたいこととは。
カヤ・スコデラリオ
(浪川大輔)
タイタンの戦い[ペシェット]

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊[カリーナ・スミス]

ニュートメイズ仲間にして親友だが、彼は他の若者と異なり、実はウイルスへの抗体がなかった。トーマス・ブローディ・サングスター
(山下大輝)
ゲーム・オブ・スローンズ[ジョジェン・リード]
ミンホ2作目でウィケッドに捕まり治療薬の研究に利用され苦痛を受けている。キー・ホン・リー
(井上剛)
プリズン・エクスペリメント[ギャビン・チャン]
フライパン1作目のメイズ脱出から行動を共にしているが影が薄い。3作目にしてようやくちょっとした活躍が見られる。デクスター・ダーデン
(臼木健士朗)
ジョイフル♪ノイズ[ウォルター・ヒル]
ギャリーシリーズ1では死んでおらず反乱軍のメンバーになっていた。チャックを殺めたことを悔い、トーマスらに協力してくれる。ウィル・ポールター
(浪川大輔)
ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島[ユースチス・スクラブ]
ホルヘ娘のような存在であるブレンダがクランクに咬まれたときに救ってくれたおかげか、トーマス達に積極的に協力してくれる。ジャンカルロ・エスポジート
(堀内賢雄)
ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島[ユースチス・スクラブ]
ブレンダクランクに咬まれたときトーマスの血から作った治療薬で事なきを得た。ウィケッドに翻ったテレサに再開したときこの事実が持つ重大な意味とは。ローサ・サラザール
(潘めぐみ)
アリータ: バトル・エンジェル[アリータ]
ヴィンスライトアームのボス。

慎重派で2作目で裏切りによってアジトを襲撃されたこともあり、今の仲間が捕まったり襲撃されることを恐れ、守備的な判断を行う。

バリー・ペッパー
(宮内敦士)
ローン・レンジャー[ジェイ・フラー]
エヴァ・ペイジ若者をメイズに送り込み治療薬を研究していたが、新たなウイルスの感染源が判明し、滅びゆく運命を感じながら思うことは。パトリシア・クラークソン
(榊原良子)
ジュマンジ[キャロル]

グリーンマイル[メリンダ]

ジャンソントーマスらをしつこく追い詰め、どんな手を使ってもウィケッドの計画を遂行しようとする。それは彼にも時間が残されていなかったからだった。エイダン・ギレン
(上田燿司)
ボヘミアン・ラプソディ[ジョン・リード]

 

メイズランナー3 ネタバレ含む詳細ストーリー

メイズランナー3では仲間の救出劇から始まります。

 

列車を強襲して仲間を奪還

ウィケッドはミンホら拉致した若者たちを列車で本部へと輸送しており、ライトアームと合流したトーマスらは彼らの救出作戦を決行します。

ホルヘとブレンダが車で列車と並走し、運転手の気を引いているうちにヴァンスとトーマスは後方から列車に飛び移ります。

トーマス達は前方からやってくるウィケッド兵士達と交戦しながら若者たちが載せられた車両の連結を切り離します。ニュートら数人も加わり車両の中に声を掛け、ミンホたちがいると思われる車両の錠をバーナーで焼き切ろうとしますが、中々切断できません。

一方ホルヘとブレンダは空から襲い来る飛行機を引きつけて、追い込まれた振りをしてとある場所に誘い込みます。飛行機はホルヘ達を追い込んだことを確認すると着陸して兵士が降りてきたため、そこを待ち伏せした仲間と襲い飛行機を奪い取ります。

バーナーで焼き切るのに苦戦して列車前方から敵兵が迫っていましたが、飛行機を奪ったホルヘらが合流して、車両1両にフックを掛けて車両ごと吊り上げて奪還することに成功します。

しかし、中を確認してみるとたくさんの若者の中にエリスの姿はありましたが、ミンホがいません。なんと別の車両に載せられていたようです。

 

ウィケッド本部へ

トーマスは襲撃した車両の線路方向から敵本部がある位置が推測できたのでミンホを助けに行こうと提案します。でもライトアームのリーダーであるヴァンスは『助けた若者らをまた危険にさらすリスクは取れない。ウィケッドの手が届かない地を目指す』と決めてしまいます。

何があってもミンホを助けると誓ったトーマス。たとえ一人ででもミンホを助けに行こうとこっそり抜けだそうとしますが、メイズ仲間のニュートとフライパンに見つかり、彼らも危険を顧みずトーマスに付いて来てくれることに。

道中クランクが好みそうなトンネルを通らなければならず、案の定中でクランクの大群に襲われ車を転倒させてしまいます。何とか出口へ向かおうとしますが反対側からもクランクが現れ絶体絶命のピンチというところで車に乗ったホルヘとブレンダが現れ九死に一生を得ます。

 

トンネルを抜け、目的の都市に付くとそこには巨大なメイズの中に都市が築かれていました。クランクの被害が拡大する中、ウィケッドは安全な地を求めてフレアウイルスの感染者を外に締め出し、皮肉にも迷路の中に避難していたのです。

『迷路の中に』と言ってもクランクが徘徊する外界と隔離するためにメイズ外側の壁を利用しているだけで、中は迷路ではなく普通に都市が建設されています。

 

懐かしい仲間と再会

壁の近くには中に入れろと騒ぐ民衆の抗議活動が行われており、一行もそこへ紛れて壁まで近づこうとします。すると途中で武装した怪しい黒ずくめの男たちに密かに追われ始めます。また、ウィケッドの偵察用ドローンが彼らの首のタグをキャッチして、彼らの行動は壁の中のジャンソン達には筒抜けに。

トーマスらが民衆の最前線に現れるとジャンソンは彼らを殺そうと外壁の機銃を発砲するよう命じました。壁からの銃撃で民衆は逃げまどい大混乱に。散り散りに逃げる彼らはそこで武装した覆面の集団に捕まってしまいます。

 

彼らのアジトに連行されると驚いたことに覆面の男の一人はギャリーでした。死んだと思っていましたが生き延びて反乱軍のメンバーになっていたようです。
当時グリーバーに挿されておかしくなっていたとはいえ、チャックを殺めてしまったことを悔い、トーマス達に協力して反乱軍を統率するローレンスのもとへ案内してくれます。

ローレンスに壁への侵入口を教えてもらうと、ギャリーに案内されウィケッド本社ビルの様子を遠くから望遠鏡で偵察します。フロアごとにセキュリティロックされた厳重な作りで攻略は困難だと思われたが、ビルの中にいるテレサの姿を発見し、ビル侵入の活路を見出します。

 

その頃ウィケッド本部では

一方でテレサの方はミンホを被験者として治療薬の製造実験を行っていました。

ミンホは実験台に縛り付けられてグリーバーに襲われる悪夢を繰り返し見ながら苦しんでいます。

ミンホの血液から作った血清はフレアウイルスに感染した少女に試験投与されており、始めのうちは順調に回復しているように見えましたが、時間が経つとクランク化してしまい治療薬の研究は苦戦していました。

さらにはエヴァとジャンソンの会話シーンでフレアウイルスは空気感染することが分かり、壁の中にも感染者が出始めているようです。

 

テレサが気づいた重大な事実

仕事を終えてビルから出てくるテレサの前にトーマスは姿を現し、彼女を誘導してアジトに連行することに成功します。そこで彼女に2つの協力を得ます。

1つはミンホを助けるためビル内に入る手助けをすること。
もう一つはメイズ出身者の首に埋め込まれたタグを抜き取ること。

このタグがあるとビル内のゲートで反応して気づかれ、簡単に何者かバレてしまいます。

 

このやり取りをしているときにテレサはある重大な事実に気づきます。

フレアウイルスの抗体を持つという若者から作った治療薬は病気の進行を遅らせることはできても完治させる効果はありませんでした。でも半年以上前にクランクに咬まれて治療を受けたブレンダがまだ生きています。そしてその彼女の治療に使ったのはトーマスから採取した血だったのです。

テレサはトーマスの血を使えばフレアウイルスを治せる治療薬が作れると気づき、トーマスに一緒に施設に来るようお願いしますが、トーマス達からするとテレサは裏切り者であり、聞く耳を持たずミンホの救出作戦への協力を強要します。

 

ニュートの異変

ミンホの救出作戦に向かう前にニュートの様子がおかしく、問い詰めるとフレアウイルスに感染していることが発覚します。ニュート本人の推測ではメイズに閉じ込められた若者の中には比較のために抗体を持つものと抗体を持たないものが送られていて自分は後者だったのだろうと。

劇中で咬まれる描写は特になかったため、ニュートも抗体を持たず空気感染した1人なのでしょう。

 

ウィケッド本社ビルへ

トーマス達はついにミンホの救出作戦を決行します。フライパンとブレンダは脱出用の準備で別々の場所へ向かいます。

トーマス、ニュート、ギャリーはウィケッドの兵士に変装し、テレサと共にウィケッド本社ビルに侵入を試みます。

途中で内部の通信網へ反乱軍のローレンスがハッキングできるように細工を施します。ローレンス達は今回の件を絶好の好機と見てウィケッドに反乱する準備を進めているようです。

 

3人は若者たちが囚われている部屋に付きますが、そこには治療薬が入っているという金庫と子供たちがいるだけでミンホの姿がありません。ミンホは更なる実験のために別の部屋に移されていたようです。

フレアウイルスが進行し、ときおり苦しそうな姿を見せるニュートには一刻も早く治療薬を使いたいところですが、金庫の扉を開けるのには時間がかかりそう。
治療薬の入手と子供たちの救出はギャリーに任せ、トーマス、ニュート、テレサの3人は別の場所に移されたミンホの救出に向かいます。

 

ギャリーは金庫の錠をバーナーで焼き切ると治療薬を全て確保し、子供たちを連れて地下駐車場に向かいます。そこにはバスを準備していたブレンダが待機しており、本来はみんなでそのバスに乗って脱出する作戦だったようですが、まだトーマス達が来ていません。

子供たちと治療薬をブレンダに託すとギャリーは2人を探しに戻ります。

ブレンダはしばらくそこで待っていましたが、警備兵に気づかれたため子供達だけ連れてバスで逃走を図ります。しかしウィケッドからの追っ手が多く、ついに追い詰められて絶体絶命に。

このピンチにフライパンが壁の中の巨大タワークレーンを操作してバスごと吊り上げて壁の外に運搬することに成功します。本来の作戦ではみんなこのバスに乗って逃走するはずだったのでしょう。

 

ミンホの救出

ミンホを助けに向かったトーマス達は途中でジャンソンと鉢合わせて変装を見破られてしまいます。このピンチをテレサが逃がして時間稼ぎをしてくれます。

2人はミンホを探しだすことに成功しますが、ジャンソン達から追われて部屋に逃げ込み、逃げ場のない絶体絶命のピンチに。

ビルの窓から下方を覗くとトーマスは覚悟を決めて、3人で窓からダイブします。下は池になっており3人は見事に脱出に成功しますが、今度は外にいた兵士に取り囲まれます。

ここまでかというところで兵士の一人が他の兵士を全て倒してしまいます。

この兵士は3人を迎えに戻ったギャリーでした。

彼らは壁の外へ向かって移動を始めます。

 

反乱軍の突入開始

一方壁の外にいるローレンスらはウィケッドに向けて反乱を開始しました。

ローレンスは民衆を煽り、自ら先陣を切って大量の火薬を積んだ車ごと壁に突っ込んで自爆します。迷路に巨大な穴が空くと一気に反乱軍が流れ込み、街中ではウィケッド軍と反乱軍の激しい戦闘が始まりました。

 

トーマスらはその隙に脱出しようとしますが、ニュートの症状が悪化したため、ギャリーとミンホ先に急いでブレンダの元へ血清を取りに行きます。

ニュートは今にもクランク化しそうで、気を保てるうちに首飾りをトーマスに託します。トーマスはあきらめずに励ましながら2人でゆっくり移動します。

 

研究者としてすべきこと

他方で、テレサはトーマス達に拉致されて首のタグを抜き取る協力をしていた時にトーマスの血を拭った布をこっそり持ち帰っていました。

ウィケッドビルへの手引き中にトーマス達をジャンソンから逃がした後、彼女はトーマスの血を使って治療薬を作る研究を行っていました。

外では反乱軍の暴動がすぐそばまで迫りる中、エヴァがテレサの元を訪ねるとトーマスの血にはウイルスの進行を遅らせるだけでなく、ウイルス自体を破壊できる力があることを発見しました。

テレサは施設から脱出していったトーマス達に向け、街の放送を使ってこの事実を伝え、施設に戻ってきてほしいとお願いします。

 

親友の最後

放送を聞いたトーマスは1度裏切ったテレサを信用することができません。

そのまま脱出を続けていましたが、ニュートのクランク化が始まってしまいます。

正気を保つよう声を掛けますが、繰り返し狂暴化してしまいもみ合いになり、はずみでナイフを胸に付きたててしまいニュートは死んでしまいます。

血清を持ったブレンダたちがそこに到着しますが既にニュートは死んでおり、治療薬はあとわずかのところで間に合わなかったのです。

トーマスは覚悟を決め、一人ウィケッドビルに向かいます。

 

ジャンソンの企み

ウィケッドビルに付くとエヴァがいました。

自分たちを迷路に送り込んだ憎い張本人がそこにいるのに感情を押し殺し、自分の血で世界が救えることが真実だということを確認します。

警戒しながらも協力しようとしているとエヴァは後ろから現れたジャンソンによって殺されてしまい、トーマスも気絶させられてしまいます。

 

気が付くとトーマスは実験台に縛り付けにされ、テレサがトーマスの血から治療薬を作っていました。

1本目の治療薬が完成するとジャンソンはそれを自分に打とうとします。実は彼も空気感染しており、時間が残されていなかったのです。

さらに、『トーマスの血は選ばれた人間にしか使わせない』という治療薬を利用した独裁をたくらむ発言をしたため、テレサはジャンソンを襲い、治療薬を取り返してトーマスとともに逃走します。このときにトーマスは銃で撃たれて負傷してしまいます。

 

負傷したトーマスとテレサはすぐに追いつかれます。

二人は部屋に逃げ込み追い詰められてしまいますが、その部屋にガラス越しに居たクランクを利用してジャンソンを倒します。部屋から出ると建物は火の手が上がり、下には降りられないため2人は屋上を目指します。

 

仲間から引継いだもの

屋上まで上がるとそこに飛行機に乗った仲間が現れますが、炎が強くてよりつけません。トーマスは負傷していて満足に飛び移ることができないので苦戦していると、飛行機が最接近するタイミングでテレサが彼を押しやって仲間の手が届いたトーマスは救出されます。

テレサは一人屋上に残ると、間もなく建物の崩壊とともに落下していきました。

 

トーマスが目を覚ますとライトアームや彼らが助けた若者たちは最終的にクランクのいないと思われる安息の島に移住していました。

ミンホに会うと、トーマスを助けたとき気を失うまでずっと握りしめていたと言って手渡されたのはニュートからもらった首飾りでした。首飾りは書簡になっており中にはニュートからのメッセージが。

また、トーマスの手にはテレサから最後に渡された、自分の血から作られた治療薬もありました。ウィケッドのいなくなった世界で、ヴィンスをリーダーとして新たな生活が始まります。

 

メイズランナー3 感想

ついにメイズランナーシリーズ完結しました。

結局のところ大筋としてはこんな感じでしょうか。

  • フレアウイルスが蔓延して人類滅亡の危機
  • フレアウイルスに抗体を持つ若者が現れたが治療薬を作るには至らない
  • ウィケッドは治療薬を作るために彼らを過酷な環境(メイズ)に閉じ込め進化(免疫の強化)を促した
  • やり方に多くの反感を買ったためウィケッドは反乱によって滅ぼされてしまう
  • 結果的に迷路に閉じ込められた若者達は生き抜くための力(ウイルスへの免疫)を手に入れた

 

あと個人的には

  • 人類滅亡が迫る世界において、非人道的な手段を使ってでも人が助かる方法を模索する研究者。
  • そんな状況においても利用できるものは利用して成り上がろうとする人間の業。
  • それらに反発する人として当然の気持ち。

これらが絡み合った人間ドラマみたいな部分もあるのかなって思います。ストーリーで追うと

  • ウィケッド側の人間だったトーマスは研究に使われ苦しむ若者たちを見て組織のやり方に反発し、迷路に送り込まれる
  • 迷路を攻略した彼らは自分たちをひどい目に合わせた組織をひどく憎む
  • しかし、記憶を戻されたテレサはウィケッドのやり方はよくないと思いつつも、人類のために組織側に戻り研究を続けるべきと考え、組織と反発するトーマスとは対立してしまう
  • フレアウイルスが蔓延する世界やニュートの死を通じて、自分が研究に協力していれば助けられたかもしれないという後悔が生まれ、最終的にテレサへ協力する
  • エヴァを殺し、トーマスの血から作った治療薬を自分の治療だけでなく政治的に利用しようとするジャンソンはウィケットごと滅ぶ
  • テレサは悲願の治療薬を作ることに成功したが、自分のしてきたことへの罪悪感から治療薬と人類の未来はトーマスに託し、自分はウィケッドとともに死亡する。
  • ニュートらなくなった仲間の思いと人類を救いたいと願ったテレサの思いを受け継いだトーマスの新たな生活が始まる

 

 

どう感じるかは人それぞれですが、一つ言えるのはタイトルで『メイズランナー』言っちゃってますが、迷路はミステリーに引き込むためのスパイスとして使われているだけで、決して迷路を攻略する話ではないということですね。

ウイルス解決する鍵として、また残された人類の憎むべきシンボルとしてメイズが絡んでいますし、ミステリーを複雑な迷路に例えてメイズランナーというタイトルにしたのかは分かりませんが、3部作通して鑑賞して思うのはウイルスパニック系の映画って感じでした。

タイトルだけ見て期待していたアクションとは違いましたが、洋画のSFミステリーものって謎が分かりにくくて「ん?」って終わり方する作品が多い中、はっきりとしたエンディングを迎えられるメイズランナーは見やすい作品だと思います。

興味を持った方は3部作通してぜひ見てみてください。

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